
「派遣社員って差別を受けるって聞いたけど本当?
これから派遣を検討する上で、実際の事例を知っておきたいです。
派遣で差別を受けた時の対処法が分かると、更に安心できます。」
こういった疑問に応えていきます。
当記事を書いている僕は、2020年2月から外資系マーケティング会社で英文事務の仕事をしています。
また2019年7〜10月に、短期派遣で一般事務の仕事をしていました。
派遣社員の退職理由の1つに「派遣先の社員から差別を受けた」という事例があります。
僕自身は派遣社員として働いていて差別を受けた経験はありません。
しかし求人の数だけ派遣の就業先があり、環境の良し悪しがあるのは致し方ありません。
そこで派遣で働く上で頭に入れておきたい、実際に派遣社員が差別を受けた事例を取り上げます。
また差別を受けた時の対処法や、良好な就業先の見つけ方も合わせて紹介します。
目次
派遣社員が実際に差別を受けた10の事例

食堂が利用できない、割引が効かない
社内の食堂が利用できない、割引が効かないという例は、よく耳にします。
社内の食堂は福利厚生の一部なので、値段がかなり安く抑えられているのが特徴です。
直接雇用の正社員のために提供しているのであって、外部の会社の人間にはベネフィットがないとの判断でしょう。
ちなみに僕は某大手人材会社R社で派遣で働いていました。食堂は正社員・派遣問わず誰でも利用できました。
気になる方は、職場見学で食堂を利用できるか聞いてみると良いでしょう。
正社員にタメ口で話しかけられる
派遣を明らかに格下だと判断し、タメ口で話しかけてくる正社員も中には存在します。
無難に敬語を使えば良いのに、自分の地位をアピールしたいと言わんばかりの態度でウザいですね。
ただし正社員が40代以上で派遣が20代であれば、親しみを込める意味や、無意識にタメ口になっている可能性もあります。
やたらタメ口を利く社員がいた場合は、自分以外の人間にはどのような口調で接しているかを観察してみましょう。
歓迎会が開かれない
新入社員や中途採用の正社員は、配属が決まると歓迎会を開いてもらえることがほとんどです。
しかし派遣社員の場合は、歓迎会を開いてもらうケースは稀です。
業務をこなしてくれればそれでOKというスタンスと考えれば、わざわざ歓迎会を開くまでもないということでしょう。
僕は最初の派遣の仕事では、ランチで歓迎会を開いてもらい、しかも社員にご馳走になりました。
恐らく経費で落とすのでしょうが、とても嬉しかったです。
会社のイベント・行事に参加できない
派遣社員は節目のパーティーや定年退職者の祝いの場などのイベント・行事には参加できないのが通常です。
派遣社員である以上、就業先の人たちとは別会社の人間なので、仕方ないと言えば仕方ありません。
とはいえ心のどこかで疎外感を感じてしまいますよね。
僕は飲み会等のイベントが嫌いなので、誘われないほうがむしろ楽でありがたいです。
イベント・行事が嫌いな人にとっては、むしろメリットになり得る点です。
「派遣さん」呼ばわりされる
派遣社員を見下す正社員は、名前で呼ばずに「派遣さん」という言い方をされます。
余程のことが無い限り、名前で呼ばれるはずですが、実際に派遣社員が差別を受けた事例なので残念です。
派遣ではないですが、イベントスタッフのバイトで「男性3名こっち来て」と呼ばれた時に、道具扱いなんだなと感じました。
長期の仕事で名前で読んでもらえない職場は、僕はすぐにでも辞めたほうが良いと思います。
相手に対して敬意を払えるような人間関係は、最低限保たれていたいものです。
契約内容に無い雑務を押し付けられる
派遣社員は正社員と違い、仕事内容が契約に基づいて厳密に定められています。
つまり契約内容に含まれない仕事を指示することは、違法なのです。
ところが「雑用は派遣社員の役目」と考える正社員が、自らの雑務を派遣社員に押し付けるというケースがあります。
キッパリと断るべきですが、社内の雰囲気で断るに断れない場合もあり、不満が募ってしまいます。
何度も雑用を押し付けられるようなら、派遣会社の営業担当に相談してみましょう。
社内の情報共有は最低限しかない
派遣社員は正社員と比べると、社内の情報共有は最低限の情報のみです。
派遣社員は就業先の社員と別会社なので、セキュリティ上の観点から業務で必要な情報だけ与えられることになります。
業務を進められれば特に問題はありませんが、疎外感を感じる方もいるかもしれません。
ウォーターサーバーを利用できない
ピンポイントですが、ウォーターサーバーを利用できないという差別の事例もあります。
ウォーターサーバーに「正社員以外利用禁止」と貼り紙が書かれていたそうです。
水すら飲ませてもらえないなんて、派遣社員を人間扱いしていないも同然ですね。
このような職場環境だと、他の点でも差別を受ける可能性があるので、辞めることをオススメします。
派遣社員だけ席が隔離されている
派遣社員だけ、正社員と別の席に隔離されているという事例もあります。
しかし僕が思うに、差別ではなく「配慮」とも受け取れます。
実際僕は派遣社員6人が、同じ会議室でひたすらデータ入力をする仕事をしていたことがあります。
雰囲気的にはめっちゃゆるくて、ストレス無く働けました。
正社員に挟まれて仕事をするより、派遣社員だからと隔離される環境の方が、お互いにとってWin-Winだと思います。
支給されるPCなどの備品がボロい
正社員に比べて支給されるPCなどの備品がボロい、とは何とも言えないですね。
たまたま在庫が古い物しか無かったという可能性があります。
ただし「正社員が文房具などの備品を使えるのに、派遣は使えない」場合は差別と受け取れます。
そこまで露骨な職場は無いでしょうが、支給される備品の質は一応見ておきましょう。
派遣社員が差別を受けた時の対処法

派遣社員が実際に差別を受けた事例を紹介しました。
もし実際に差別を受けた場合、どのように対処をすれば良いかを紹介します。
派遣会社に相談する
まず最初に行いたいことは、派遣会社の営業担当に相談することです。
自分が実際に受けた差別の事例を、証拠としてメールで送り、ヘルプを求めましょう。
営業担当がまともな対応をしてくれれば、就業先の企業に改善が見られるかもしれません。
就業先の人間に直接抗議しても、余計なトラブルの火種となり得る上に、派遣社員側が悪者扱いされやすいです。
そのため、まずは派遣会社の営業担当に相談するべきです。
就業先を変える
派遣会社の営業担当に相談しても改善されないなら、就業先を変えてみましょう。
派遣は3ヶ月前後の契約更新なので、その契約期間をもって、退職すればOKです。
仮に最悪の職場だったとしても、正社員と違って、すぐに辞められるのが派遣のメリットです。
このメリットを活かして、派遣への差別を行うような職場とはオサラバしちゃいましょう。
派遣会社を変える
そもそも派遣会社の対応 がザルで、不信感を抱くようであれば、派遣会社を変えることをオススメします。
日本には大手の派遣会社だけでも10社近くあるので、とりあえず複数登録しておくのが無難です。
求人が見つかる可能性も広がりますし、良質な派遣会社であれば、快適に仕事がしやすくなります。
ちなみに、僕はマンパワーグループで就業しています。
実はマンパワーグループは日本初の派遣会社なので、長年の実績があります。
営業担当も誠実な印象で、万が一トラブルが発生しても親切な対応が期待できます。
またExcel講座やTOEIC対策など、スキルアップ制度も充実しています。
「派遣で働くからには、安心して働きたい!」ならマンパワーグループはオススメです。
ストレスも差別も無く、穏やかな気持ちで働けるような職場環境と巡り会えるでしょう。

派遣の受け入れが充実している就業先を選ぼう


派遣社員が差別を受けた実際の事例と、対処法を紹介しました。
派遣への差別が無いような環境で働くには、派遣の受け入れが充実している就業先を選ぶべきです。
派遣社員の数が多い職場では、派遣無しでは廻らない仕事も多く、派遣と正社員が協力する場面が多いです。
仕事の内容もマニュアル化されているので、仕事にも適応しやすい環境が整っています。
そして僕の経験から思うに、大企業の方が派遣社員に対する対応がより親切です。
派遣社員への扱いが慣れている印象を受けるので、角が立たずにストレスのないコミュニケーションを取ってくれます。